まちづくりフェスティバルが開催されました!!

スケジュールの打ち合わせをするスタッフ
スケジュールの打ち合わせをするスタッフ

12月8日(土)の午後1時から第4回目となる郡上市まちづくりフェスティバルが開催されました。

この取り組みは、今年7月から開設された市民協働センターの活動を広く市民の皆さんに知ってもらい、市民協働の取り組みを促進するために開催されています。

今年からは運営主体が市から市民協働センターに変わり、民間主体のイベントとして実施されました。


また今回は、男女共同推参画推進会議にも共催いただき、多彩なイベントが開催できました。

当日は早朝から雪が降り始め荒れ模様の天気となりましたが、スタッフは朝から会場準備やリハーサルに追われ、あっという間に開催時間となりました。

郡上市市民協働センター代表である上村英二より開催挨拶が行われた後、日置市長と清水市議会議長からの来賓挨拶を受けイベントがスタートしました。司会は協働センターの石神副代表です。

 

荒れた天気のため人出を心配しましたが、開催時間が近づくにつれて参加者が増え、200名の会場はほぼいっぱいとなりました。

最初に、講演として「市民協働が育むこれからの地域づくり」というテーマで、高崎経済大学地域政策学部の櫻井常矢准教授からのお話をいただきました。

 

櫻井氏からは「なぜ今、市民協働なのか?これからの地域の暮らしを支えるためにはどのような連携が必要なのか」など、東日本大震災での地域づくりの実践を参考にわかりやすく話がありました。

その中でも、市民協働に最も必要なこととして、事業の目標や活動にいたるためのプロセスである話し合いや、合意形成の場が大切であると言われ、そのような 場で「自分たちにできること、できないこと」を話し合い、多様な主体が横のつながりの中で役割分担をしながら事業を進めてゆくことが重要であると話されました。

投票用の杉ボールを配布するスタッフ
投票用の杉ボールを配布するスタッフ

公演の後は今回のイベントの目玉である「まちづくりプロジェクトコンテスト」が開催されました。


このコンテストは、事前に中学生、高校生、社会人から、地域課題を解決するためのアイデアプランを募り、提案されたものの中から優秀なアイデアを選考し、当日、提案者本人によるプレゼンテーションを行うという企画です。

プレゼンテーションを参考に、審査員と参加者が良い企画に投票します。

中学生の部には学校の協力もあり61組の応募がありました。その中から、以下の3プランが選考されプレゼンテーションを行いました。

 

・郡上の魅力を伝える包装紙

  • 郡上の魅力をもっと多くの人に知ってもらうために、地域の人が関わる包装紙をつくり、郡上の良さや魅力を広めるための企画を考える

 

・郡上弁ショートストーリー

  • 郡上弁を使ったショートストーリーを作成し、動画をホームページに載せて楽しんだり、全国の人に見てもらう


・浴衣に似合う小物の製作・GCC(郡上ガールズコレクション)の開催

  • 郡上おどりに参加したくなるような浴衣に似合う小物の製作やGGCファッションショーの開催

 

高校・社会人の部には48組の応募があり、その中から高校生3組、社会人5組が選考させプレゼンテーションを行いました。

 

高校生からは

 

・ペットを大切にするまちづくり

  • ペットとの絆と愛情を深めるための里親機関の立ち上げや、公園でペットが遊べるスペースを作る

 

・郡上文化の日

  • 郡上の文化や芸能を後世や他地域に伝えていくための機会として郡上独自の文化の日を設けてイベントを行う


・うまいもんの町、食産郡上!

  • 郡上市にある多くの優良な食材を生かした新しい「食の名物」を開発、地域ブランドとして売り出す


社会人からは

・国境を越えた郡上の魅力発見プロジェクト

  • 郡上市在住の外国人とともに、多文化共生と異文化理解教育に貢献するとともに、郡上の魅力を世界に発信する事業

 

・地域助け合い事業

  • 要援護者を対象とし、支援者として登録した住民が要援護者の要望を有償でかなえる事業

 

・空き家を地域の資産に!

  • 地域で増えつつある空き家を管理することで、地域の景観づくり、防犯の促進を行う空き家の管理者育成事業

 

・大女子会郡上の開催

  • 女性たちが気軽に話し合えるイベント「大女子界in郡上」を開催し、悩みの解決や、これから取り組みたいことへの足がかりとする

 

・シェアしりゃーえーがー

  • 郡上ではシェアの精神が根付いている。その心で郡上を世界が羨ましがる場所にしたい

 

以上のような、さまざまなアイデア・提案のプレゼンが行われました。

 

そのプレゼン発表を受けて、審査員と会場の参加者による投票の結果、

最優秀賞として「シェアしりゃーえーがー」が最優秀賞に、優秀賞にとして「うまいもんの町、食産郡上!」と「空き家を地域の資産に!~空き家管理人育成事業」が表彰されました。

 

今回はじめての試みとしてこのコンテストが開催されましたが、主催者の想像以上の応募があり、まちづくりや市民協働について多くの市民がアイデアやプランを持っていることを実感しました。

 

そして、中学生も高校生も郡上への愛着が深く、地域の未来について真摯に考えてくれていることが伝わる良い機会になりました。

審査の合間を利用して、男女共同参画推進会議が来年2月に行う予定の「大女子会in郡上」のプレイベントとして、地域で活躍する3名の女性(クラフト女 子、起業女子、チャレンジ女子)のその活動内容を話し、その後お茶やお菓子をつまみながら気軽な感じで参加者とのフリートークが行われました。

最後に櫻井先生から講評を受けた後、男女共同参画推進会議の有井代表から閉会の挨拶があり、この取り組みを来年2月開催予定の大女子会in郡上開催につなげてゆきたいと述べられました。

まちづくりコンテスト応募作品一覧はこちらで見ることができます。